はてなで話題になっていた
イケダハヤト氏の「まだ東京で消耗してるの？」を読んでみました
東京に住んでいた人が田舎へ移住し、
都会に住むことのデメリット、田舎のメリットについて書いている本です。
都会に住むデメリット
- 家賃などコストが高い
一見、東京のほうがアルバイトですら賃金が良いですが、いかんせん物価や家賃が高いのでお金がかかるということ
- 時間が無駄にかかる
人が多いからとにかく並ばなければならない
移動時間がかかる（通勤時間が長い）
無駄に人に会う機会が多い
スタバに入るにもトイレに入るにも並ばなければならなく時間がかかる
私も東京に行った時に歩き疲れたので、スタバに入ろうとしたけど
満席で座れないと言われてしまった
都会は座る場所もないんですね…
地方より都会のほうが歩く量が多いのにな
地方民はすぐ車に乗って近くの駐車場に停めるのであんまり歩かないです
トイレも混んでて乗り換えが忙しくなるし困る
- 子育ての環境が悪い
マンションやアパートでは子どもがのびのび過ごせない
保育園に入れない待機児童問題
田舎なら子どもが遊んでてもなんとも思いません。だって子どもだし くらいにしか思わない
悪いことしないで自転車の交通マナーが良ければなんとも思わない
共働きだから昼間の騒音も気にならない
- 食べるものが美味しくない
野菜は高く鮮度が落ちる
地元のうまいもん的なものがない
お金をかけていいレストランでもいけばいくらでも美味しいものは食べられるけどチェーン店ばかりで美味しいごはんが食べられない
美味しい店は予約や並ぶのが必要で面倒
田舎サイコー！な本でしたが
移住先の選定には
「自分はどの程度の田舎を求めているか」を明確にしておいたほうがよいと書かれています
スーパーがあったほうがいいとか、車生活でもいいかとか
自分の実家は
困難な田舎→田舎都市部 へ引っ越した組なので
田舎レベルについて書いてみます
コンビニもない田舎から田舎都市部へ移住した実家と自分の思うこと
田舎買い物事情
自分の生まれ育ったところはコンビニやスーパーもない田舎でした
買い物は小さな商店か、週末に50キロくらい離れた市まで車で一家で買い物に出ていました
山道で40分から1時間くらいかかります
服は都市部で買う
服や日用品は市まで
普段の食料品は生協か地元商店って感じです
子供服売ってる店なんてないし
洒落た服やプチプラ服は都市部でないと買えません。
地元商店の服はだいたいおばあさん向け
靴屋は体操服を扱ってるから行くだけでした
本屋は読みたい雑誌があれば言えば置いてくれるので、漫画雑誌を買ってもらってた
文具屋は学生ですのでよくノートとか買うので利用した
地元で買えるもの、買えないもので使い分けしていましたね
医療事情
医者は小さな診療所しかないので
大きい病気や入院は近隣市の病院へ
お年寄りはバスに乗って片道1000円以上かけて通院している人が多かったです
体育で突き指したときは診療所でレントゲンとって、折れてたので紹介状かいてもらい
車でどんぶらこ、近隣市の病院へ
消防署があるので救急車はあるが、救急車も近隣市の大きい病院へいく
診療所は普段のちょっとした風邪とか予防接種受けるところだった
花粉症なので近隣市の耳鼻科に通っていた
診療所では鼻水吸ってもらったりの処置ができないから
歯医者は一軒あったけど、詰め物がすぐに取れてしまうので近隣市まで出ていた
近隣市の歯医者の麻酔は注射じゃなくて吸うやつだったから、痛くなくて快適だと思った
田舎の自治会事情
住んでいた地域では
- 神社のお祭り
- 火事があったらお父さん方は消防隊として出動してバケツリレー
- 草刈りなど清掃活動
- 新年会
- 町民全員参加の体育祭
こんな感じです
町でも体育祭をやるので小学生は小学校の運動会と合わせて2回運動会をやります
お父さんお母さんはビデオやお弁当が忙しい
教育事情
保育園から高校まで地元にあった
過疎なので1クラス1桁から多くても20人くらいだった
メンツは親が離婚で戻ってきた転校生が時々来るくらいで保育園からほぼ一緒です
増えるがほとんど減ることはない
新しく名前を覚える必要がないので
人の名前を覚えるのが苦手で今の自分は困っています
中学の部活は基本的に個人競技
昔は野球部などがあったらしいが
人数が集まらないので団体競技はどんどん廃部。
卓球や柔道など個人競技の部ばかり
文化部は吹奏楽部しかなかった
絵が描きたかったのに美術部はなかった
泣く泣く運動部に入り、やらされてる感で頑張らなかった
やりたいことができないのは悲しい
地元高校は名前が書ければ入れるという噂
おせじにもレベルは高くない過疎地の地元高校。
地元高校に進む地元の子は、金銭事情で親元を離れないケースが多い。
大学は外に出すから高校は地元で我慢ね、みたいな。
卒業したら地元役場公務員になる人も多い。
田舎都市部高校に成績が悪く入れない子が地元高校に流れてくるので悪い影響受けやすいです
将来の選択肢を増やせるよう、自分は高校からは地元を離れ、違う地域の高校へ進学しました
大学行きたい子はこの時点で一家まるごと田舎都市部へ引っ越すパターンが多い。実家もそのパターン。
田舎都市部の高校同級生にカルチャーショックを受けたのは
- ガラが悪い、いじめのボスになりそうな人が結構いること
- 田舎トップレベルの成績はこっちでは通用しない、上には上がいる
- 体育の授業で怠けてる
- お小遣いが多い
結構女子のドロドロ感が増した気がした
単純に人数が増えたからかもしれないけど嫌味っぽい人とか苦手な人が多かった
成績はやっぱり田舎に落ち着いちゃうと
田舎レベルになってしまう気がします
塾とかなかったから進研ゼミだし
いい大学行きたかったら、進学校をおすすめします
体育の授業は田舎は一生懸命やってる人が多かったけど、田舎都市部はテキトーは感じだった。ボール怖〜い、キャ〜みたいな
田舎都市部は同級生と遊ぶのにもお金がかかかります
カラオケ、ゲーセンみたいな感じでした
バイト基本禁止だし、お金ないよ
ライフラインとか生活面
- 下水の負担金が増えた
- 電気代はオール電化の家にしたから少し上がった
田舎でも近年、暑くなってエアコン導入したので生活様式はさほど変わらない
- 固定資産税が高い
- スーパーがあるので物価は安いが、お店が多く誘惑が…
- 病院が近くてよい
- 自分的には図書館の充実
なんだかんだと田舎に比べるとコストは上がりました
引っ越したところもプロパンガス地域なので、オール電化の選択をしましたが、田舎都市部なら都市ガスの地域もあるのでガス代が安く抑えられるところもあります
仕事面
雇ってもらう仕事は少ない
田舎はどんな仕事してるかっていうと
林業、農業、自営の商店、銀行、郵便局、診療所、道の駅、老人ホーム、役所
学校の先生、消防、警察、旅館、電子部品工場、食品加工会社、土建屋…
こんな感じです
自営業の人が多いですが、どんどん廃れて辞めてく
地元は土建屋くらいしかほぼ求人募集なんかないので、どんぶらこ車で田舎都市部へ働きに出る方が多い
この本の中でも、
田舎で自分で仕事を生み出せる、
林業+農業など小さな仕事を複数やる
ってな感じの内容だったので
自分から動ける人じゃないとやはり難しいです
満足いく移住をするために
この本の人は田舎に移住して、
土地を開拓して移住促進したい！とか
こういうものを作って売り出したい！とか
めちゃくちゃビジネスエネルギーに満ち満ちてる人です
だけれど長く田舎に住んでる人は
そういうエネルギーが湧かないんです！
コマーシャルや雑誌などで、散々オシャレなものや文化を植え付けられた身は
どんどん都市部への憧れが増すばかり
田舎でのんびりしたい！っていう人は
移住してきても退屈で戻ってしまう人が大半なんですよね
田舎で何をやりたいか明確にする必要があります
また、移住は段階を踏んだほうがよい
と本の中で述べています
田舎都市部→田舎
のように「田舎レベル」を落としていきながら移住したほうがよいと。
仕事や生活の利便性など自分の条件を見極めて候補地を絞るべきですね
本当の田舎に移住する人は少ないんじゃないか？と私は思います
実際、田舎へ移住された方がつまらなかったのかすぐ都市部へ戻ってしまうパターンが多いです
ほどよく、スーパーや大きい病院が近かったり駅があるなど
歳を取っても住みやすそうな田舎都市部
が 移住先として1番人気になるのではないか？
と思います
移住を考えている方の参考になればと思います
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おもしろかったです。
私はコンビニまで車で40分の僻地へ行こうと思っています。
日用品はネット通販がありますが、近所にスーパーがないのが辛いですね……。
やっぱり住みやすいのは地方都市でしょうね。